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死ぬときに懐かしく思い出せる記憶の数が、幸福だったことの証

昔、知り合いのお母さんで亡くなられた方の話を聞いたことがあります。

 

その方は、もうご高齢で病気にもなってしまって、

 

寝たきりで間も無くなお亡くなりになるっていう時期だったらしいんだけど、

 

死に近づくにつれて『ありがとう』と感謝の言葉しか言わなくなったらしいんですよ。

 

それは、彼曰く、

 

多分あれは、心の中を感謝の気持ちで満たして、死への恐怖とかを全部受け入れようとしてたと思う、なんか、感謝の気持ちを持つことって、ちょっと魔法的だと思う。

 

と言ってて、確かにそうだよなあって納得した記憶があります。

 

それで、その話を聞いてから僕は、何かあるたびに昔の過去の懐かしいような切ないような記憶を思い出す癖が付くようになりました。

 

で、この習慣はめっちゃ良い、例えば、眠れない夜とか、体調が悪い夜とか、昔の思い出を思い出すと突然心地よい気分になってきてすぐ眠れる。

 

英語も喋れないのに外国に住んで、仕事を求めて受かりそうもない面接に、バスを乗り継いで向かった日の、クソ暑い田舎の景色とか、

 

ちょっとだけ田舎の街に住んで、かなり田舎の自分が住むアパートから、早朝に仕事に出て、金にならない肉体労働頑張ってた頃の記憶とか、

 

葛西臨海公園をぷらぷら散歩して、夕焼けにオレンジに光る海とディズニーランドとか、

 

お正月に友達と会って、川崎の大師神社に行って、当てもなくフラフラ初詣した思い出とか、

 

海老名の自動車免許センターに通って、教官が、「タバコは俺の人生の一部だ」とか話してるのを聞きながら、公道を初めて運転してたあの頃とか、

 

高校生くらいのときに、真冬に試験の対策で学校に残って勉強して、その帰り道のもう当たりの暗い中野の街並みとか。

 

なんでも良いんだけれど、そういうなんてことない毎日の連続を思い出すと、誠に幸せな気分が押し寄せてくる。

 

だから、僕たちの人生に価値があるのだとすれば、

 

それは、稼いだお金の量でもないし、成し遂げた偉業の数々でもないし、

 

そんなものよりかはむしろ、

 

綺麗な景色見て、綺麗だなって心底思って、風が心地よかったなって後になって思い出せる記憶なんじゃないかと思う。

 

夜寝るとき、未来のことを考えればワクワクするけど、同時に急かされるような気持ちになる。

 

でも、夜寝るとき、過去のことを思い出せば、心地よくなり、切ない感じの良い気分になる。

 

そういう思い出を、一個一個、作っていけば良いのかなと、そうすれば、死ぬときに、良い人生だったと思えるようになるはずだ。




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